②「置き技」の飛び ➡ "様子見の飛び"

相手が飛んできそうなところに、様子見を兼ねて予め飛び（主に垂直ジャンプ）を置いておくことです。これから具体的に（長々と）書きますので、端的な結論だけ見れればよい方は、一番下までスクロール推奨です。

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触りに来る側の理屈としては有利フレームから択をかけて倒すのが理想なんで、原則的には引きつけてJ攻撃を当てたいという事情があります。

これに対して置き（様子見）をする側としては、触りに来るのを追い返せれば良い訳ですから、 発生が早い／持続が長い 技を撒くことで、相手の事情につけこんだ発生勝ち・判定勝ちを狙える状況で空中戦をすることができます。


また、MJなどの比較的低い軌道のJと上手く噛み合えば、上から飛びを被せて非常においしい状況に繋がることもあります。



…と、ここまで書いたことは誤りではないものの、正直択としては消極的な選択肢であるとも言えます。

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第一に、触りに来る飛びの目的はJ攻撃を深めにガードさせて太く崩しにいくだけとは限りません。

攻撃レベルの高い技が横方向に短いため仕掛けの初手としてさほど強くない代わりに、J弱攻撃(主にJB)がリーチ・発生・持続に優れた性能を持つように調整されているキャラは少なくありません(クーラ・アッシュ・ユリ等)。

これらのキャラは中間距離の仕掛けにおいて、JBでリーチ勝負や早出し持続勝負に持ち込むことでキッカケを作ろうとする傾向にありますので、双方ともに「引っかかればよい」という対等な条件で空中戦をすることになります。

こうした場面で多様される技の多くは（クーラ・アッシュのJB等）、屈状態に当たらない代わりに空中戦に強い調整となっていますので、追い返す側が一方的に負けることも少なくなく、ありません。

単に高め地上ガードだったら、気まずい距離とはいえフレーム的にはワンチャン微有利まである状況で仕切り直しだったのが、空喰らいしてしまうことで着地攻めの機会を与えてしまいます。
これは相手からすればかなりオイシイです。




第二に、相手のJ軌道が上手く噛み合えば被せることが出来るということは、様子見する側も相手の被せに対してケアしなければならないという点を挙げることができます。

仮に踏み込みJに対して被られたからと言って、その飛びが確定することは少なく、バクステや後転などでお茶を濁されてしまうのがオチです。
他方こちらの様子見垂直に対する被せをバクステや後転でかわし続けると、垂直から後退している関係で一方的にラインが下がり続ける上、相手の前Jの軌道次第ではそうした後退行動を狩られる恐れもあります。

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とまぁ弱い箇所の方をより力説してしまった訳ですが…。「体力リードから様子見で垂直ばら撒いてれば、詰ませてしまえるゲーム」が面白いかというと絶対あり得ないので、そういう消極的な行動には穴もあるゲーム性として受け入れましょう。

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…論旨があっちこっちに飛んで申し訳ないですが、この一見消極的な行動を強い行動として活用できるキャラもいます。


その筆頭として挙げられるのはバイスです。このキャラには"何でも判定"のEXディーサイドが存在するため、他キャラなら空喰らいで追い返して終わりの様子見から1ゲージで3割ほどのダメージが取れます。

また、JCDの発生が全キャラ最速であることや、JA&JBの発生・持続・判定も及第点以上であることも合わさって追い返し能力自体も標準以上です。

更に言えば、5AのJ防止性能の高さも様子見垂直への被せに対抗手段として噛み合う上、JCDの発生がマッハなので【垂直JCD➡垂直JCD】みたいなシンプルなムーブで相手の被せをかっ飛ばすことも。


バイスのように追い返しから直接大ダメージを取れないにせよ、中距離～遠距離を維持してチクチク戦いたいキャラなんかも、追い返しから間接的に高いリターンを得ていると言えます。

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総括として…

三竦みの内の一つとして一定の機能はありつつも、攻める側が強いゲーム性の中では割に合わないリスクを背負う可能性もある。この行動をより効果的に活用できるキャラは…


①持続・リーチ・判定面で優秀な垂直J攻撃を持っている。
②5A等の飛び防止性能が高く、相手の被せに対して保険を掛けることができる
③空中で追い払うこと自体のメリットが大きい

これらの特徴を満たすキャラであると言えます。